5分で分かるシャープ買収とホンハイ工業。気になる株価の動きは?

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シャープ、鴻海(ホンハイ)工業の買収合意。傘下で企業再建へ。

☆追記:2月25日19時頃、シャープとホンハイ工業の契約についてホンハイ側がシャープから聞いた重大情報があった為、買収の契約を随意まで延期するとの事。

 

ここの所、話題になっていたシャープの買収問題に決着がついた。経営不振に陥っていたシャープに手を差し伸べたのは政府系ファンドである産業革新機構と、ホンハイ工業で、国内と中国からの手を選んだ時にシャープがとった手はホンハイ工業だった。

 

約6500億円に及ぶ支援内容には、シャープの株式を銀行から買い取る形での支援以外にも、ホンハイ工業の郭台銘(テリー・ゴウ)会長個人としての融資など少し聞いただけでも、異色の取引がなされているようだ。

 

事実上、日本の企業が中国(台湾)の企業に買収されてしまった形になる為、今回の買収でシャープの経営方針は変えずに100年存続させていくよう努力すると郭台銘が発言しているようだが、寂しい気持ちと驚きがある。どうしても、メイドインジャパンを率先してきた僕らのシャープが少し遠いところに行ってしまうのかなという印象は拭えないのだ。

シャープを本当に買収してしまうとは思わなかった人もいるだろうし、実際、買収されたからどうなるのか?という疑問も出てくるが、今回はシャープを買収したホンハイ工業について5分くらいで分かる様にまとめてみた。

取引先は世界の一流企業。超ド級の雇用を生み出すEMSカンパニー。

台湾に本部を構えるホンハイ精密工業は電子機器を受託生産する(EMS)会社だ。

。EMSとは簡単に言うと、作る専門の下請け会社のようなもので、自社で生産を開発する訳ではなく、生産工程を請け負う製造のアウトソーシングと言える。下町ロケットで言えば、佃製作所と言えば分かりやすいだろうか。

ただ、その規模は桁違いである。

 

同社の取引先は世界の一流企業ばかり。アップル、マイクロソフト、サムソン、デル、インテル、ソニー、任天堂など電子部品が関係する製品についての受託のシェアはとてつもなく大きい。iPhone以外にもXboxなどのゲーム製品も有名だし、ソフトバンクのペッパーくん(ロボット)に関しては製品を作る上に、同事業に投資も行っている。

 

売上高は14兆円規模、抱える従業員数は100万人以上と言われており、中国の都市部に20万人規模の工場や、インドにアップル製品専用の工場を建てたりなど、受注先の会社が伸びれば同時に伸びるという恩恵を十分に受けている。

今や、iPhoneやiPadを製造している会社と言えばどこ?と世界中で通用してしまうほどの経済力やネームバリューの会社である事は間違いなく、グループの会長である郭台銘はフォーブスの長者番付にも度々ランクインしており、推定資産は60億米ドル以上と言われている。

フォックスコンの労働環境問題が話題に。

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同社の工場に併設されたバスケットコート(Chinasmack.com)

 

iPhoneの受注などをうけてからの2010年はじめ頃から、ネット上でフォックスコンという、ホンハイ工業が中核をなすグループの工場での労働環境問題などが話題となった。若い世代がかなり働いているという事もあり、ロイターなどの工場で働く若者へのインタビューでは「作業は単調でとてもつらい」という声もあがっていた。

iPhoneを製造するラインでの自殺者が相次いだ事や、同製品のプロトタイプが紛失した件に関して25歳の若者が暴行を受けたなどの報道から、ネット上では風刺画が出たり様々な憶測が飛び交った。

40万人規模の工場というよりは一つの都市といっても近いので、労働環境だけの問題とは言えない事もあるかもしれないが、中国工場に対する我々の悪いイメージの部分が実際に取材などで明らかになった事もあったのだろう。

実際に、寮に自殺防止のネットが設置されるなど対策もあり、工場という単調な作業が引き起こす問題もあったのかもしれない。その後、同社は工業用ロボットを導入するという事で、近年は騒がれる事はなかった。

今回のシャープ買収の件からも分かるが、騒がれなかった間も着々とシェアを伸ばしてきたという事だろう。

今後どうなるシャープ。

ホンハイ工業の狙いは何なのか?なぜ、経営不振に落ちいっているシャープだったのか?

様々な憶測はあるが、シャープの液晶の技術が欲しかった事は間違いないだろう。

また、大阪堺の世界最大規模液晶工場を運営するシャープディスプレイプロダクトの株式を50%近く会長個人で取得したという事に関して、今回の買収に応じて、工場を安価で買い叩かれたという意見もある。

株式の取得の値段や、経営に関する方針の大筋についてはシャープの現経営陣が提案するもので大筋通ったとの事だが、規模自体が6500億円という今回の支援をするにあたり、ホンハイ工業が自分に都合がいい状態を作らないという事はありえない。

ただ、買収に関してはネガティブな話題だけではなく、既にホンハイと協力して販路を拡大したという事だし、再建に必須とされるだろう資金に関しても提供がある訳だから、悲観ばかりではない。

もちろん、シャープは資金の半分を勇気ELの技術開発、量産設備投資などに充当するという事を発表している。

シャープの気になる今後の株価は?

それでは、同社の本日の株価を見てみよう。

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本日、11時30分頃に買収合意決定が出た。それから東証は午後1時32分から第三者増資割当の真偽を確かめる為に売買を一時停止するとした。

午後2時11分の売買再開からは売りが先行する形となり、終値は前日比25円安の149円となっている。

売りが先行した理由は、東証が真偽を確かめた第三者増資割当によるものだ。今回の増資により単純に発行株数が2、4倍になる為、希薄化が避けられないからと言う事だ。

それでは、今後の株価はどうなるだろうか。

今週、G20があり世界経済悪化からの好転のタイミングを計る場面でもあり、週末は積極的な買いは控えられると考えられる。直近では日経平均が16000円台から反発し上昇していけば、希薄化というネガティブな要素があるに買いが入りにくいと考えられる。

また長期的に見ても、現在のシャープの赤字継続の根本を解決したというニュースや、主力とする有機ELに関する注目すべき事実がないと厳しいような印象を受ける。

約5年の間に6分の1ほどまでになった株価、同社の業績をどうやってあげていくか、国内ではなく、国外企業からの買収を受けたという点でシャープの企業価値が問われる場面は続きそうだ

おまけ。シャープの由来はシャープペンシル!

日本でシャープの前身である「早川金属工業」という会社が作ったシャープペンシルが売れに売れた。

当時、既に外国で開発されたシャープペンシルはあったのだが、金属製のシャープペンはこれが初めて。

「早川式繰出鉛筆」から「エバーレディーシャープペンシル(Ever ready sharp pencil)」が生まれ、そしてシャープという社名をつけたらしいよ。

気になる人は調べてみてね。

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