2日目も「パラダイスカジノウォーカーヒル」で勝負!
補足
これは無職の男が人生を変えるべく軍資金「100万円」を韓国カジノで増やそうという試みです。1日目から読みたい人はこちらからどうぞ!
韓国カジノ放浪記2日目。
初日は見事1週間分のホテル代+αを稼ぐ事に成功(+5万円)しました。
約1週間の間にホテル代や交通費などの旅費を除いて最低36万円勝ちを目指します。
現在滞在しているソウル市内には有名なカジノが3つほどあるのでどこにするか悩むところ。初日に勝利を収めたこともあり再び「パラダイスカジノ・ウォーカーヒル」で勝負をすることにしました!
結果は如何に!?(タイトルでバレてるよね(笑))
9時起床。カルビスープを食べる
9時間たっぷり睡眠をとり起床しました。
昨晩はバドワイザービールを3本開けただけですが不覚にも二日酔い気味です。お酒は少しはイケるはずですが旅の疲れがあったかな?
精神、肉体ともに充足していないと勝利を掴む事はできないと考えホテル横にある食堂でスタミナがつく料理を食べることにしました。
この食堂が非常に使い心地が良く、24時間営業でメニューも日本語で表記されていて親切設計です。
メニューのほとんどがスープだったので中でもなじみのあるカルビスープを注文。他にも豚の腸詰めとか魅力的なものがあったのですが、食に関しては意外と冒険心がないもので(汗)。
注文後直ぐにキムチが3種類届きました。韓国のほとんどの飲食店でまずは前菜で数種類のキムチが出てくるようです。非常に良いシステム!
キムチが辛旨なのでついついビールも注文してしまいました。
箸はアルミ製で使いやすい。銀色のお椀にはお米が入っています。
このお椀が実はかなりの優れもので炊きあがったお米を入れてそのまま保温機に入れれるようになっています。
お米の水分が飛ばないし、直ぐに出せるしお店もお客さんもwin-winですね。
日本のお米はやっぱり美味しいと思ってたけど、それに比べても美味でした。
キムチをつまんでいるとカルビスープが到着。
早速一口頂きます。
お肉は脂身が少なくて味わいがある感じ。薬膳っぽいシンプルな味付けで辛みや塩加減は備え付けの薬味でするスタイルも気に入りました。
熱々で朝から汗が吹き出します。
- キムチで辛みを
- ご飯で甘みを
- スープでまとめて
- ビールで長しこむ
この幸せローテンションで完食しました。
僕が食べている間も店内には耐えず人が来ていましたね。
腹ごしらえも終わったので今日の戦略を考えます。
それには一体どうすればいいのか、地下鉄に向いながら考えてみます。
800万ウォン用意して大勝負を仕掛ける
圧倒的に勝つ為に考えたことそれは掛け金マックスで一発勝負する事でした。
韓国カジノでのプレイを決めてからギャンブル関連の本、特に確率に関する本を読んだのですが
「ギャンブルは試行回数が多ければ多いほど損をするようになっている」
というのがどの本にも書いてあったこと。それは胴元が控除料(手数料)を取っているからで、さらに勝利が続けば、同じように敗北も後からついてきます。この本で勉強したのですが
ちまちま何度も賭けるより大金で一発勝負するのもありじゃないかなぁと。
そこで、食事を終えると直ぐに銀行に向かいお金を引き出します。
一度の引き出し限度額が100万ウォン(当時のレートで日本円8万2千円ほど)だったので何度も操作を繰り返し、800万ウォン(65万円)を用意しました。
手持ちとあわせて約70万円。
この中のほとんどをバカラの一回、2分の1勝負に賭ける事にします。
今まで人生で最も大きく一つの勝負に賭けたのは競馬の単勝に50万円ベットしたのが最高額。
この時点では不思議と落ち着いていました。何しろ勝つ気満々でいたので気持ちは明るいです。全額賭ければものの数秒で70万円増えるって事ですからね。
ショッピングモール「エンター6」でお買い物
パラダイスカジノ・ウォーカーヒルには地下鉄を乗り換えて行きます。
ホテルから地下鉄で江辺駅まで15分ほど。
カジノへは駅近くのバス停からシャトルバスが出ています。バス乗り場の前には大きなショッピングモールがあったので大勝負前にゲンを担いで真新しい服で臨む事にしました。
8階建ての「エンター6」というショッピングモールで、一階には日本のスポーツ有名ブランドやユニクロとか、なじみのあるショップがたくさんあります。
2階から7階まではほとんどが家電製品売り場、8階にはレストランがあり結構時間が潰せる感じ。
江辺からパラダイスカジノにバスで行く場合は寄ってみると面白いかもしれません。
ユニクロで麻の青色のシャツと灰色のチノパンを購入し、ノースフェイスで肩からかけるポーチ型のバッグも買いました。
そこそこのお金とパスポートなどの貴重品は肌身離さずもっておいた方がいいですからね。
この頃になってようやく70万円一発ベットが怖くなってきました。
トイレで服を着替えた後もなんとなく落ち着かずさらに今がカジノに行くタイミングじゃないような気がしてずっと建物内をうろうろしていました。
あっという間に昼になりお土産のコスメなんかを見ていると気付くと夕方に。カジノについたのは暗くなってからでした。
バカラで大勝負!…のはずがテーブルが決まらない
カジノへ到着。昼間とは違ってネオンが光っています。
地下へのエスカレーターを下り受付でパスポートを提示します。
昨日初めてきたばかりでしたが、既に慣れた様な気もするフロア内を一周します。
前日はビデオバカラだけだったので今日はテーブルでプレイする事にしました。
1台、1台バカラテーブルに備え付けられている罫線表をチェックしていきます。
罫線表とはプレイヤー、バンカー、どちらが何回勝利したかが一目で分かる様になっている表です。
この罫線がバカラにおいての醍醐味で、連続してプレイヤー、バンカーの片方が続く「ツラ」や、交互に勝利する「テレコ」などがあります。確率的には本来ありえないのですが10回以上連続で片方が勝利し続けるという事も珍しくありません。中には25回連続する時もあるというので驚きです。
ぐるぐると徘徊します。
ミニバカラの台には良い罫線がないので奥のミニマムが高い台へと移動を考えます。それにミニマムベットが低い台はミニバカラと呼ばれ立って張るお客さんが多いですし、カードを絞ることができませんからね。
僕の中ではミニバカラとバカラは似て非なるもの。
ルールは全く同じですが、ミニバカラがディーラーがカードをオープンするのに対して、バカラではこのゲームの真髄である「しぼり」があります。
カードを自分でオープンできますが、これがあるかないかで180度違ったゲームになりますからね。
ミニマムが高い台の方に来ると結構ピリついています。
キラッキラのダイヤが輝く時計をつけた中国人が一喜一憂しているテーブルや、遊び人風の日本人が真剣にカードを絞っているテーブルなどまた罫線表をチェックしながら一発勝負を仕掛けるタイミングを見計らいます。
ただなかなか心が決まりません。
たった一回2分の1さえ当てれば大勝利。
ただ負ければほとんどの資金を失う。気がつくとぐるぐると2時間くらいテーブルを回ってしまっていました。
覚悟を決めて、新しくゲームが始まるテーブルでのプレイを決めました!
賭け金はきり良く【50万円】にすることにしました。
650万ウォン(50万円)一発勝負!
バカラは単純に2分の1を当てるだけのゲームです。
しかしやっぱり流れというものが確実にあり、プレイヤーが2回勝ったら、バンカーが2回勝つ、それを交互に繰り返すという形になるなどそこに神の見えざる手があるような錯覚を起こしてしまいます。
それが醍醐味でもあるのですが罫線を読むあまりにドツボに嵌って外し続けることもあります。
だからこそ、新しくゲームが始まるテーブルをチョイスしました。
用意してきた800万ウォンから日本円にして50万に相当する650万ウォンをチップに交換すします。座ったのはミニマム3万円の台なので50万円くらいのチップを持っている人は普通にいるいます。
他の人の大量チップを見つめている間は不安と緊張でぼーっとしていましたが、覚悟を決めてディーラーに大量の札を渡した時点から頭が冴えてきました。
心臓のバクバクという鼓動が自分でも聞こえます。
ディーラーは慣れた手つきでチップに換えていきます。
- 100万ウォンチップ…6枚
- 50万ウォンチップ…1枚
100万ウォンのチップは、10万ウォンのチップ10枚で渡そうとしてくれたがオールイン(全額ベット)するつもりだったので断りました。
100万ウォンチップは黄色と薄い黄色のシマシマです。人生初めてのカジノのチップはとてもちっぽけに見えました。
カットカードも終わりいよいよゲームスタートです。
まずは1ゲーム目はデモプレイ。誰も賭けない状態でスタートします。
勝利したのはプレイヤー。
本来なら1ゲーム目は様子見ですがプレイヤーに7枚のチップをオールインしました。
テーブルにはいるのは僕だけです。ディーラーは特に驚いた様子もなくテーブルの真ん中当たりを見つめています。
僕が賭け終わったのでディーラーがこの後横に手を振り「ノーモアベット」と宣言すれば賭けは成立し、取り消す事は一切できなくなります。
頭の中に言葉がイッキに駆け巡ります。
ぐるぐる周り思考をさえぎるようにディーラーから声が掛かりました。
ノーモアベット!
勝負が始まります。
一発50万円勝負の行方
ディーラーがカードを、バンカー側、プレイヤー側と2枚ずつ合計4枚シューから引いていきます。
それぞれ配られた2枚の合計がより9に近い方が勝ちです。
半ば真っ白な頭が選択したのはりあえずバンカー側からカードをオープンしてもらうというもの。
僕はプレイヤーに賭けているので、バンカーの目はもちろん0に少しでも近づいて欲しい。テーブルには僕だけだったので先にオープンして貰うことができます。
ディーラーにお願いすると少し余韻を持たせて了承し一枚目のカードを裏返します。
動作としては一瞬のはずなのにとてもゆっくり感じます。
バンカーの手札一枚目はジャックでした。つまり0。
カードが一枚めくられるだけで衝撃ホラー映像を見るくらいの心へのダメージです。この先僕は耐えれるのか…心配になってきます。
今の時点では何とも言えません。ただもう一枚10かピクチャー(J、Q、Kの絵札)が出れば相手は0なのでほぼ勝利が確定します。
本来ならここでプレイヤーである僕が1枚オープンするのですが、今回は2枚とも先にオープンするように頼んでいましたから、間髪入れずにディーラーがもう一枚を裏返します。
何度も心の中で念じます。
ディーラーがゆっくりとカードをめくりました。
オープンされたカードを見て心臓が一瞬にして腰まで下りた様な感覚を覚えました。
なんと、オープンされたカードは9。バカラで一番強い「ナチュラルナイン」が完成。
これは9割負け…
じゃない!気を取り直します!
気合いとは裏腹に目はロボットみたいになっていたと思います。思考がついてかない状態です。
半ば機械的にプレイヤー側に配られたカードを絞っていきます。
バカラのカードの絞り方の詳細は割愛しますが、数字の部分を指で隠しながら覗く様にして少しずつカードを見ていくのが基本。
ハートやダイヤなどのマークが見えれば2〜10のどれか、フレームが見えれば絵札(0点)です。
なので、絵札であれば一瞬で分かってしまう。
ゆっくり、ゆっくりこじあけた一枚目はキング。0点でした。
僕が出すべき数字はたった一つ、9だけです。
9が出れば同点。引き分け。掛け金は戻ってくきます。ただ9じゃなければ…50万円は消えます。
カードを絞っていく条件としてはまず二つ足がある事。
足があるというのは縦からカードをめくった時にダイヤやスペードなどのマークが縦に二つある事を意味します。
これを突破し、さらにカードを横に持ち替えためくった時ににフォーサイド、4つマークが見える事が条件です。
フォーサイドになれば後は9か10のどちらかになるので、一つ点が抜ける事を祈るばかり。
この長くて困難な道のりを少しずつ、少しずつ見ていく訳ですが、一先ず足がつかない事にはどうしようもなありません。
やる!!やるしかない!!
ディーラーがいる事も忘れながら集中してカードを絞っていきます。
足!
足!!
足!!!
あし…あ…
あ…あ……し…あ…
あああああああああ!!!
見えたのはフレーム
クイーンの絵札。
キングとクイーンあわせて0点。相手はナチュラルナイン、9点。
敗北…
他には誰もいないテーブルでディーラーだけが僕の大失態を静かに見届けてくれました。
静かにカードをディーラーに渡すと7枚、50万円分のチップがそっと取られていきます。
僕の…チップが…
あまりにも無慈悲です。
そこからさらに5連敗。お金が溶ける
一度目に換えたチップはオールインし敗北したので全て無くなりました。一回限りの大勝負は敗北。
席を立とうと思いましたが、体が自然と残りのお金全てをチップに換えていました。150万ウォンほどから、ミニマムベット30万ウォンをベット。(最早どっちに張ったかは覚えていません)
あっけなく外れ。
そしてそこからずるずると5連敗。
カジノのキャッシャーで追加で80万ウォンをさらに引き出します。
再び賭けるものも駄目。
なす術も、考える暇もなく880万ウォンが10分も経たないうちに消えてしまいました。
くるカード全てが裏目、裏目。文字通り、お金が溶けました。
自分でもよく分からないまま、カジノを出ると気付いたら個人タクシーの中にいました。
100万円分もってきた資金のうち70万円が無くなりました。しかも、何の自覚も資金のコントロールもできないままこれからの生活に必要と言えるお金が消えてしまったのです。
2日目収支報告
それでは2日目の収支報告です。
- プレイしたカジノ・・・パラダイスカジノ・ウォーカーヒル
- プレイ時間・・・10分
- 勝利金額・・・0万円(−70万円)
- 通算収支・・・−65万円
ホテルに着いたらシャワーも浴びずにベッドに横になりました。
とにかく頭は真っ白です。
果たして明日は来るのか?
次回に続きます。
次回▼
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