全ての子育てしているお母さんに捧げます
ぜにげばお(@zenigebazura1)です。
まず始めにこの記事は『会社に勤めてるとストレスで妻を殺してしまう!』という記事ではないことを言わせて下さい(汗)。
なんかヤバいやつと勘違いされちゃいそうなので。
ちょっと過激なタイトルですが、僕のブログではこの手の記事はほとんどシェアされないので好き勝手に書かせてもらおうと思います。
何が原因で『会社を辞めていなかったら妻を殺していた』と思うのか?
それは『育児について』です。
もし、あなたがこの条件であれば奥さんをこれから間接的に殺してしまうことになるかもしれません。
- 金銭的自由があまりない
- 勤めている会社がブラック企業だ
- これから子供が生まれる予定だ
- 3歳までの子供が2人以上いる
- 生活を維持することにいっぱいっぱいで余裕がない
3つくらい当てはまるとやばい。これに全て当てはまっていれば殺してしまうっていうか、もう殺しているんじゃあ…(汗)。
自分の実体験から書いてみたいと思います。
育児は戦争だ
僕には現在、生後3ヶ月の娘と2歳半の息子がいます。
現在バリバリの無職ですが、なんとか働かなくても稼ぐ術があるので生活はできてます。今月末にはカジノでがつんと稼いでくる予定ですし、これからサラリーマンとして働く気は毛頭ないです。
そんな状態なので、家にいるんだから当たり前なんですけど、ブログを書いている時間以外はほとんど妻と子供と一緒に過ごしていて家事もやってます。
2人で子供の面倒を見てますが、妻が買い物をするとか、映画を見にいきたいとか、友達と遊びにいくってときは1人です。
と言いたいところですが、1人になった時はやっぱり大変でテンパリストになります。
2歳半の子は保育園に預けていないので外に『散歩』に連れていきたいし(っていうか行かないと夜寝ない)、下の子は3時間に1度くらいは『ミルク』をあげます。
『散歩とミルク』
なんかサブカル系小説のタイトルみたいですね。
小脇に抱えてインスタで自撮りをあげたい感じですが、これだけでもめちゃくちゃ大変。
タイミングが上手くいけばそれぞれこなせるものの、一気に起こったら脳細胞崩壊必死。
こんな感じになります。
まず、下の子がわんわん泣き出したのでミルクを沸かそうするだけで、上の子と電気ケトル『湧く子』さんを全力で取り合いになります。全力で『湧く子』さんを抑えつけつつ、ほほえみ(ミルク)の粉を哺乳瓶に投入しますが、『湧く子』さんを取られたことに激怒した上の子が『あかぁちゃんのみるくぅ』と言いながら、全力で哺乳瓶の乳首を握りだします。
乳首は清潔に保っておきたいのでこの時点で沸々と怒りが…。
乳首を取り上げ流しに放り込むと、多少オーバーリアクション気味に絶対に取られないようにしながら換えの乳首を握りしめ(結局、自分が握ってる)ミルクを適温にし与えます。
ミルクを与える間も上の子が首にまとわりついてきて、ふにゃふにゃぐにゃぐにゃ。
何を言っても決してどかずあらぬ方向を見ながら、決まらぬチョークスリーパーをかけてきます。
半ば無心でミルクを与えおえたらげっぷをさせ、抱っこ紐で抱っこしたら靴下を履かせるのに一悶着した後に散歩です。
手をつないで階段をおり、車がびゅんびゅん通る道路沿いに出たら、あえてそうしているように白線ぎりぎりを縦横無尽に走り回りますし、遊び盛りでやんちゃなので手を繋ぐのを嫌がり、ぐねぐねします。
この間で気付けば2、3時間くらい経っちゃってます。
ついこの前も、あまりにも手を繋ぎたがらない子供と戦争が勃発しました。
午前。10時。朝の筋トレをやっているとYoutubeをテレビで見ていた息子が暴れだしました。
[voice icon="https://zenisoku.com/wp-content/uploads/2017/06/dada_koneru_boy.png" name="息子" type="r"]変身びっかぁたぁご!変身びっかぁたぁご!!![/st-kaiwa1]
びっかぁたまごとは、びっくらたまごのことでお風呂に入れると泡が出るバスボールの事です。
中からキャラクターの小さな人形が出てくるのですが、これを毎日要求してくるんですよね。ちなみに変身びっかぁたぁご=仮面ライダーのびっくりたまごのことです。
ドンキで買っても1個400円もしやがるので、100均にパチモンを買いに行きます。
入手するまではスムーズにニコニコしながらついてきたのですが、買って息子に渡すと仮面ライダーじゃないことに気付いてしまいました。
『第一次絶対に手離さない大戦』の開戦です。
[voice icon="https://zenisoku.com/wp-content/uploads/2017/06/dada_koneru_boy.png" name="息子" type="r"]たぁご!!ちがう!!ちがう!!変身だぁ!!![/st-kaiwa1]
商店街アーケードのど真ん中で全身を使ってぐねぐねしながら、手を振り払おうとする息子。
仮面ライダーがどうしても欲しい模様。どう、言い聞かせても耳を傾けません。
暴れ回るので手を繋ぎますが、それを必死で振り払おうとし全力で
[voice icon="https://zenisoku.com/wp-content/uploads/2017/06/dada_koneru_boy.png" name="息子" type="r"]たけして!!たけして!!![/st-kaiwa1]
(たけして=助けて)
と叫びます。僕は金髪なのでちょっと勘違いされやすく『誘拐!?』みたいな目でみなさんに見られます。
いつもの事なのでスルーして抱っこしようとしましたが、ここで僕自身の中で何かが弾けました。
少し考えた後に抱っこはせず、息子の手首を握ると直立不動で見つめます。
30手前のおっさんがわりとガチで力を入れて息子の手首を無表情で握りしめています。
最初は前方、後方、縦横斜めと知恵の輪を解く様に試行錯誤していた息子ですが、5分、10分と経つうちに地面にうつ伏せに倒れました。今度はぴくりともせずに、しんだふりのようにべたーっと地面にはいつくばるのです。
大体彼の手の内は分かっています。
商店街の真ん中で地べたに這いつくばる事で通行の妨げをし、父を羞恥心により手を離させようとしている作戦です。
ここからは意地です。
抱っこ紐で抱えていた娘が、丁度起きて泣き出しましたが関係ありません。背中をさすりつつ、息子の手首を握ったままアーケードのど真ん中に体操座りになりました。
もちろん、手は離しません。
20分を越える死闘(大げさじゃないよ!)の末、息子からの泣きが入り父は勝利しました。パチモンの恐竜のびっくりたまごをしぶしぶ握ると手をつないで帰宅しました。
こういう事を書くと『虐待だ!』なんていう方もいるかもしれませんが、父と子の戦いとして絶対に譲れなかったのです。
そうなるくらい、僕自身彼に追いつめられていたんですね。
たったこれだけのことで戦争は勃発し、1ヶ月の間になんどもそれは起こります。休戦協定はありません。
割とコミカルな感じかもしれませんが、僕の顔は真剣そのものだったと思います。
多分、他にもいろいろ方法はあったのですが、自分の中でのその場の正解が分からなかったのです。
子育てには学校で習えないことがたくさんあるんですよね。
学校では教えてくれない育児のこと
正直、上にあげたことなんて育児の大変さの中では大したことないです。良くあることで、後からすれば良い思い出くらいのもの。
それに、2歳半くらいになれば意思の疎通が出来てくるので根負けせずに教えれば、自然と学んでいきます。
どちらかというと、子供が生まれて直ぐから半年くらいまでがトライ&エラーの連続でした。
そのくらいの子を育てるにあたって学校で習わない意外なことがたくさんあるんですよね。妻と一緒にそれを何度も体験したのでちょっとあげてみます。
どの子でもおっぱいを吸える訳じゃない
マジでびびりました。
病院により違うとは思うのですが子供が生まれたらまずおっぱいを吸わせますよね。そのときの様子は女性にしか分からないですし、生まれて直ぐは病院で哺乳瓶で授乳してくれますから、おっぱいをあげるの機会って退院するまでそんなに事細かに教えて貰えません。
まだ息子が生まれたばかりの頃、いざ授乳をしようと、妻と二人ソファに腰掛けて乳首を吸わせているのですが、全然うまく吸えないんです。
お腹が空いてぎゃあぎゃあ泣いている口元に必死で乳首を持っていきますが、逸れたり、くわえれなかったり、くわえれていても、吸えてないのか、泣くのを辞めません。
今日はミルクでいいか。哺乳瓶に切り替え、次の日トライしてみますが吸えません。
次の日も。次の日も。次の日も。
根気よく毎日やっても吸えないのです。
1週間くらい経って腕の中、暗闇で泣きわめく息子をみながら、とうとう妻も「どうして吸ってくれないの」と泣き出しました。
結局こういう、緊急時はネットに頼ります。
「乳首を吸わない 赤ちゃん」
そうすると無数に体験談が出てきます。乳首の形によっては赤ちゃんが吸えない場合がある。乳首につけるニップルシールドなるものがある。
余裕がある時に調べておけば良かったのですが、まさか乳首を吸えないなんてことはないだろう。と思っていたんですね。
それぞれの両親や、産科に勤めている妻の友達にアドバイスを貰いつつ、ニップルシールドをつけることでようやく吸って貰えました。
他の人の体験談なんかを見ていて、おっぱいを吸えないことがこれほど母親にストレスを与えているのかと痛感しました。
眠たいのに寝れないから泣く
これも衝撃でした。
お腹がすいた→泣く。
うん。分かる。
おしっこをしておむつが気持ち悪い→泣く。
うん。分かる。
眠たいのに寝れない→泣く。
ふぁっ!!!?
そうはいきません。赤ちゃんはまだ体内時計が出来ておらず、3歳くらいまでかけてゆっくりとそれを作っていくので、眠たいのに寝れなくて気持ち悪いんです。
赤ちゃんにインタビューした訳ではないですから本当にそうなのかは分かりませんが、2歳くらいになても夜驚症という夜泣かにふいに起きて泣きわめくことがあるのと、反応を見ているとなんとなく分かります。
対処としては、腕の中でのゆりかごして寝かしつけることになります。
最初の内は微笑ましい顔で「これが子育てかぁ」なんて幸せに浸っていましたが、毎日続くとさすがにげんなりしてきます。
30分〜1時間。
気付いたら2時間くらい経ってることもありました。
もし、会社勤めの旦那さんがぐっすり寝ていたら気付いていないだけで、奥さんの方は夜中に起きてこれをやってるんですね。
育児は勉強することがたくさんある
こんな意外なことがたくさんあり、この他にもたくさんの事を調べ、学んでいきます。
- 思ったほど寝ない
- おむつにはサイズや種類がある
- 哺乳瓶の乳首にはサイズや種類がある
- 肌が荒れやすい
- 授乳後、げっぷをさせないと窒息することがある
- 首がすわるまでは座らせてはいけない
- 哺乳瓶は消毒液につけておいた方がいい
これはほんの一部。、日々次々と新たな知識が必要になってくるんですね。
僕はこれらをネットから学びました。
しかし、驚くことに普段から、ネットで情報を調べることはあるので慣れてつもりなのですが、子育て法は無限にあり、こっちでは推奨されている事が、あっちでは大批判されていたり、どれを信じていいか分からなくなります。
どっちもそれらしい事が書いてあり、どちらにもクチコミがあります。
情報を得るのすら難しく、何を信じていいか分からなくなるんです。
日々勉強。
育児はこれが基本で、その全ての責任は親に求められます。
奥さんだけに育児を任せてはいけない
育児は戦争で、日々勉強です。
あまりネガティブに言い過ぎるのも良くないかもしれませんが、子育てがこんなに大変とは仕事をやめるまでは思ってませんでした。
実は僕が仕事をやめたのは上の子が8ヶ月になったくらいの事なので、それまではサラリーマン生活で妻に全て任せていたんですね。
夜の授乳の際や、休みの日は協力していましたが、朝8時に家を出て夜22時くらいに帰る生活だったので子供と過ごす時間は僅かです。
普段、育児の悩みを聞いたりして大変なことも分かっていましたが、休日にスマホをいじっていて妻に「休みの日くらい子供に構って」と言われるとイラっとしていたものです。
良くある話ですよね。
しかし、仕事をやめて上の子の面倒を見出し、下の子が生まれて、上の子がイヤイヤ期を迎えるまでずっと一緒にいてみて思ったんです。
それが分からなくても、分かっていなくても奥さんだけに任せるのは絶対に良くないですね。
妻の心を殺してしまうところだった
僕も妻も忍耐が強い方ではないかもしれません。
なので貧弱な事を言ってるのかもしれませんが、もしも僕がこの激務を一人でしていたら、心が死んでしまっていたと思います。
2人で子育てしていても、言う事を聞かずにだだをこね、周りに迷惑をかけまくる子供を本気でぶん殴りたくなる事もありましたし、これからもあるでしょう。
心が死ぬは大げさだと思うかもしれませんが、ここで最初にまとめた「この状態だったら妻を殺してしまう」の条件を見てみて下さい。
- 金銭的自由があまりない
- 勤めている会社がブラック企業だ
- これから子供が生まれる予定だ
- 3歳までの子供が2人以上いる
- 生活を維持することにいっぱいっぱいで余裕がない
今、日本の家庭があてはまる条件がたくさんあるんじゃないでしょうか?
これってヤバいですよね。
自分の心を必死に殺して頑張ってるお母さん方がいるんです。
年収にして1000万円以上貰っていた時も妻との衝突はありましたが、金銭的にも自由があまりない状態で、勤めている会社が21時とか、子供が寝る時間にしか帰れない。
その状態で子供が複数いる場合、旦那さんの方も仕事で大変かもしれませんが、奥さんはもっと不安だと思います。
「これから一体どうなるんだろう?」
「私の女としての人生は終わったのかな?」
そう考えてもなんらおかしくないと感じました。
っていうか、自分自身思いました。なんかもう心は女になっちゃう時すらありました。
今ではこう言えますが、僕自身8ヶ月ほど子供を妻に任せっきりでいたんです。それで生活していたのを怖すぎる。
これは、想像だけじゃなくて体験しないと絶対に分からない事だと思います。
まとめ
育児が大変だからこそ子供がくれる幸せは震えるほどのものがあります。
子供にご褒美を貰ってる感じ。
心からそう思います。
ぶっちゃけ、子育てについて語るというか、育児が大変っていうのは男として器が小さいです。しかし、女々しい僕は子育ての大変さを大にして言いたい。
そして全国の全奥さんに表彰状をあげたい。
もう一つ言うと、主婦アフィリエイター神。
子育ての大変さばかりあげましたが、楽しいこともたくさんあります。
子育てをするようになって育児漫画の面白さがめちゃくちゃ分かる様になりました。読んでる時、多分若干女になってます。ベタですがママはテンパリスト良いです。
最近で言えば、もものしかさん(@momonoshika)のインスタとかめっちゃお気に入り。
育児漫画の大変さって誇張して書いてるように思えるかもしれませんが、ガチ。というか、もっと褒めってって感じが出てて、なんか可愛く見えますよね。これからパパになる人にぜひ読んで欲しいなー。
子育てにしろどんな大変さも百聞は一見に如かずというか、実際一人で育児をやってみるのとやらないのでは大きな隔たりがあって、僕なんか「子育ての苦労」の「k」も知らないかもしれません。それに、会社を辞めた理由自体は、子育てしている妻が苦労しているだろうからという事ではありませんでしたからね。
子供と戦争しながらふと思います。
きっと仕事をやめていなくても思えたかもしれませんが、さらに、もっと、深く思える様になったと感じています。急に環境を変えるのは無理かもしれませんが、僕も大した貯金がなくとも仕事をやめて大丈夫でした。無計画、無鉄砲、そしてギャンブル狂に関わらずです。
命の危機を自分自身が感じていたり、妻が感じているかもしれないと思ったら仕事なんて辞めちゃいましょう。
どうしても勇気がないなら、全力で奥さんを愛撫するしかないですね(笑)。
…と書いている今、息子がつまようじと綿棒を床にぶちまけましたので拾います。
お後が宜しい様で!