親愛なる専業主婦のみなさんへ

いきなりすいません。
家族と過ごす時間を作るためになんの計画もなしに仕事をやめて2年が経とうとしています。0歳と2歳8ヶ月の子供たちと妻と共に毎日格闘する日々ですが本気で思うんです。
- 専業主婦として自宅のことを全て一人でやってる方
- 例えば一人で育児をしている方
神だな!!と。
いつも頑張ってるあなた方は本当に偉い!日本全国の旦那さんたちを代表して表彰状を送りたいくらい。
でも時々思いませんか?育児や家事を頑張っても
- 誰も褒めてくれない
- やって当たり前
- お金にならない
これしんどいなぁって。少しでも専業主婦の方のモチベーションが上がるように主婦の仕事を時給に換算するといくらくらいになるか公式を作ってみました。
もし家事や育児を舐めきってる旦那さんがいたらこれを見せつけてやって下さいね!(怒)
主婦の時給。日本では950円、アメリカでは5714円
主婦の仕事を時給換算にはいろんな意見があります。
専業主婦の人の仕事を時給換算したら、いくらただ働きさせてんだろうね
— TOMMY (@onffics) 2016年2月15日
某SNSで学生時代の友達が旦那に「俺の金で」とか「食わせてやってる」とか言われて、こっちだって主婦やってるんだよ!みたいなことを書いてたんだけども、それに対するコメントが「主婦業は時給換算すると月収35は固い」とかで、なんかモヤモヤしてる。
— なな (@sxx7) 2016年1月31日
- タダ働きでしんどいと思う人
- 確かにしんどいけど仕事とは思わない人
などいろんな意見がありましたがやっぱり【時給換算】してしまう人は多いです。それくらい大変だってこと。
この時給換算についてですが、日本とアメリカすでに発表されているデータがあります。
- 日本内閣府調査【年収200万円(時給950円)】
- アメリカの調査会社【年収1200万円(時給5714円)】
日本とアメリカで6倍もの開きがあるのには驚き!年収1000万を超えているのは日本人全体の数%と言われていますから日本の調査に関してはある程度リアルな数字のような気がします。
日本内閣府が200万円と算出した内訳はこちら。
内閣府の調査(2013年)で家事や買い物、育児などの「無償労働」を金額に換算(もし外へ出て働いていれば稼げたはずのお金)したところ総額約138兆5000億円。その8割を女性が占める。調査対象となった女性(15才以上)の人口(約5746万人)で割ると、1人当たりの家事労働による年収は約192万8000円となった。
かなり大雑把ではありますね。(ポストセブン。。。)
アメリカの「salary.com」という会社が算出した内訳はこちら。
- 炊事、掃除、買い物、家計管理、子育てこれらが時給換算に値する仕事内容となる
- ベビーシッターの相場は1800円、家事全般が時給1000円くらいの価値がある
- 掃除や洗濯もクリーニングに出したとして仮定して時給1000円から1200円を加算
- 専業主婦の一日の労働時間は7.5時間である
- 夜間は残業にあたる為、これらに増して手当てが数十パーセントつくとする
- 夫が協力してくれる事を加味して25日計算とする
結構細かく条件を指定していますね。これらで計算した結果時給が5000円を超え、様々な手当てや補助金もつくという試算らしいですが、、、
これじゃあ正直、分からん。
なので主夫歴ほぼ2年の僕が自分なりの公式を作ってみることにしまいた。
シングルファザーと比べるのが時給換算のポイントでは?
いろいろと考えて検討してみた結果、主婦の時給を割り出すために
- 家事や育児を人に頼んだ場合どれくらいお金がかかるのか
- 妻に頼む事でどれくらい安くなるのか
を考えてみることにしました。
自分がシングルファザーの場合
を考えてみる感じ。
ただ、普通に計算していくと上に書いたベビーシッターが時給1800円みたいな話になりかねないのでもっとリアルに考えてみます。例えば、アメリカ式計算でいくと、洗濯、掃除、食事など自分ができないことは全てお金が発生するという計算になりますが実際そうではありませんからね。
協力者がいれば両親に預かってもらうことはできますし、掃除は毎日しなくとも一週間のうちにまとめてすれば済みますからそんなお金は発生しませんし、食事に関しても弁当などで安く済ませれることだってできます。
自炊より割高になることは間違いありませんが。
この割高という部分こそがポイントで、シングルファザーとの違いの部分なのでそこを紐解けば、時給が見えてくるのではないでしょうか?
子供がいる前提で食事と育児についてかかるコストなどを計算してみました
もし自分がシングルファザーだった場合にかかるコスト
自分の実体験から、もし一人で子供を育てていたらいくらかかるか計算してみました。
保育園・託児所の利用費用
よく小さなお子さんがいる夫婦の喧嘩で
「私がいなければあなたは仕事なんかできない」
っていうフレーズ聞きますよね。育児はあなたの仕事分くらいの価値があるという主張ですが、これは保育園や託児所がある為、それらで代用することができます。(気を悪くしないで下さいね。僕は奥さんの味方ですよ(キリッ))
厚生労働省によると保育園(認可保育園)の1ヶ月の平均保育料は20234円。
しかしこの分で計算できるかというとそうでもなく、待機児童問題などで話題になっている通り、認可がとれる保育園は定員があり入れません。
つまり自然と割高な無認可の保育園を選ぶ形になります。
僕の近くの保育園に問い合わせたところ【週5日朝8時30分から17時00分まで】子供を預けたとする一ヶ月あたり【5万5千円ほど】かかるとのことでした。
労働機会損失費用
これが一番でかいです。
育児は【週5日朝8時30分から17時00分まで】保育園に預けてる時だけではありません。
24時間エブリデイ365日。
朝起きて、食事をあげて、遊んで、寝かしつけるまでそこに並大抵じゃない苦労があります。
仕事では平然とハードワークをこなせても慣れてないと全然体がついていきません。実際僕自身こんな記事を書くくらい大変さを味わいました。(タイトルはあれですけどヤバい話じゃありません)
そんなことやってたら当然疲れ果てて仕事なんてできませんし、日本社会では定時と呼ばれる17時に上がれる人ってほんの一握り。残業があります。
残業代が出るとしたら、本当ならもっと稼げるのに育児をしなければいけない事により失ってしまう労働収入があり、それが労働機会損失費用と数えれると考えました。
僕がサラリーマンの時は年収が1000万を超えてはいましたが
週6日朝7時から23時
まで働かなければなりませんでした。ブラックです。つまりその仕事自体シングルファザーでは無理ですから転職しなければならずそれも労働機会損失費用と考えられますよね。
健康的な食事にかかる費用
医食同源。
仕事を頑張るため、育児の基本としても健康的な食事は絶対です。
食事をおろそかにして健康を失ってしまったり、病気にかかれば、そこでまた費用が発生します。
育児に関しても食事というのは基礎中の基礎なのでたかが食べ物と侮るわけにはいきません。今は便利な離乳食もありますけど、子供は親の愛情を食べてると僕は考えてますからね。そこで出てくるのは自炊か?外食か?ということ。
過去のブログで検証されていたのでこちらを参考にしたところ
外食すると【月々の食費×2】くらいかかるという結果でした。個人的にも妥当だと思います。
外食はお金がかかるイメージですが、セブンミール(セブンイレブンの宅配サービス)など栄養も取れて、値段もリーズナブルなサービスもありますからね。
以上3つがシングルファザーの場合にかかるコストとして考え、公式を作ります。
専業主婦の時給を換算するための公式
専業主婦の時給=(【月々の保育園・託児所の利用費用】+【月々の労働機会損失費用】+【月々の食費×2】)÷175(労働時間数)

【】内は割と簡単に計算できます。
労働時間数はサンプルとして【25日で一日7時間労働】と仮定し、さすがに寝てる時まで時給に換算するとおかしな話になるので実質家事をしているだろうなという時間で設定しみました。育児は本当に24時間のことなので甘めに見積もった感じですね。
我が家で当てはめて見ます。
僕の妻の時給=
- 【5万5千円(月々の保育園・託児所の利用費用)】
- 【45万円(月々の労働機会損失費用)】※1
- 【6万円(3万円×2)】
※1ヶ月の給料が90万円くらいなので時給換算し9時から17時以外は働けないと仮定した金額(【月給】÷【1日の勤務時間】×【本来なら働ける時間】)
上記を足したものを
÷【175(労働時間数)】
労働時間で割ります。結果は、、、
5053円!!
おお!アメリカの数値を割と近くなってますね!例えばこれが月収25万円だったら
1256円!!
うーん、結構割といい線いってる気がします。我ながら。
まとめ
- 月収100万円の場合 妻の時給は5053円
- 月収25万円の場合 妻の時給は1256円
もちろん働く日数や時間帯、住んでる地域で差はあると思いますがそもそも妻がいなければ仕事なんてできませんから、このくらいの価値は十分にあると思うんですね。
高いなと思う人が多いかもしれませんが、逆に言えば奥さんと二人三脚でそれだけの額を稼いでる、専業主婦であれど共働きになる、二人の時給と思えば割とあってる気がしませんか?
こうやって計算したり一度家事や育児を考えてみると【お金には変えれないもの】の存在に気づきます。
子供がぐずった時に抱きしめてあやしてあげる優しさや、上手く食べれる様に好き嫌いをしないように献立を考えてあげる想い、仕事から帰ってきた時にお風呂が湧いていたり部屋が清潔に掃除されている気持ちよさとか人の血と想いが通った、お金に換算する事ができないものがありますよね。
僕もそうでしたが家事や育児の辛さは本当に体験してみないと分からないです。
それを分かってもらえない事や、分かってくれていても何となく寂しく感じてしまう。
もっとほめて欲しい。
そういう想いからこの時給換算という考えが生まれたのかもしれませんね。
愛が大事。
そう考えると完全なる公式はこうなるかもしれません。
(【月々の保育園・託児所の利用費用】+【月々の労働機会損失費用】+【月々の食費×2】)×【LOVE】÷175(労働時間数)
こう考えればみんなもっと豊かになれるのでは?