「東大から刑務所へ」は井川氏、堀江氏と飲んでる気分になれる一冊
※井川意高さんの前作「熔ける」
バカラ好きなら知らない人はいないであろう井川意高氏が、ホリエモンとタッグで対談本を出しましたー!
106億円をバカラでスった全てを書いた「熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録」から井川さんの大ファンになった僕ですが
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発売日を勘違いしていて、遅れ気味になってしまい反省。
とにもかくにも先ほど読了しましたよ!
日本一バカラについて詳しいコラム(自称)を書いてるバカラ好きとしての感想は一言!
「井川氏、堀江氏と飲んでる気分になれる良著!」
すでに興味がある人はポチッて良いんじゃないでしょうか。
正直、今までの二人の著作を読んでればそこまで目新しい内容はないですし、今回は「刑務所での教え」と「東大での教え」をメインなのでバカラに関する話はありません。
ただ、対談がすごくリアルで、愚痴っぽさとか安い飲み屋で二人の話を聞いてる感じがしてめちゃくちゃ良い(笑)。
見所(読みどころ)をサクッとシェアします。
二人の本を読んだことがない人はぜひ!刑務所の話が面白い
東大出身が関係あるのか、二人の記憶力が抜群に良いですね。
なので、刑務所の中での話はやっぱり面白い。
堀江さんの場合は「刑務所なう。ホリエモンの獄中日記195日」などで獄中の暮らしを書いているのでデジャブ感はありますが、まぁそれでも「あのホリエモンが老人が部屋中に撒き散らしたうんこを拭いてた」とか衝撃的なエピソードが満載。
これだけですでに面白いですよね。
また井川さんの獄中での生活の様子は初めて語られていますね。
大王製紙の会長になるべく育った「超エリート御曹司」のイメージは、前作で軽く無くなっていたものの、それでも同じ人間なんだなぁとしみじみできる話がたくさん。「刑務所より拘置所が好きな理由はバカラで孤独に慣れていたからか」と堀江さんが井川さんに言うところなんかは鋭いと思いましたね。
二人の刑務所内での話を知りたい人はその話だけで面白いと思います。
それなりの年数入ってたのに克明に記憶してるのはさすがだなー。
「ムショの教え」はしおり挟んでおこう
今回メインの内容は東大と刑務所って感じなのでそれぞれの賞の終わりに
- ムショの教え
- 東大のオシエ
という、二人がそれぞれ刑務所と東大で感じたことをズバッと言い表したものが挟まれます。
「人間、有名になるとロクなことがない」井川意高
「仕事に勝る娯楽はない」堀江貴文
まぁこれが含蓄があって、正直時間がない人は、ここだけ探して読んでも面白いってくらい。
二人ともそんなに東大については語ってなくて、むしろ興味がない感じがしました。なので東大のオシエはそこまで重要ではないですが、「ムショの教え」には成功者が転落して這い上がるための底力を感じました。
しおり必須です!
まるで飲み屋。二人の愚痴が笑える
東大から刑務所へと言うタイトルですけど、僕にとってはギャグ本にさえ感じれるくらい笑えました。
と言うのも、堀江さんって自分が逮捕されたことって納得いってないじゃないですか。
もうこれは有名な話ですが、ライブドア事件なんかは「出る杭だから打たれた」と表現していて、実際に昨今の宇宙開発に関わる堀江さんのニュースを見る限り、「そんなに悪いことをしたんじゃないんだな」と思ってしかるべきと言う感じ。
それに対して、井川さんも「バカラでお金をスることが特別背任という罪になるとは知らなかった」という感じで、両者とも自分が逮捕されたことに対して愚痴るんですね。
まぁここらへんが良いですね!
井川さん、堀江さんっていったら雲の上の人って感じがしますが、急に身近にグッと感じられます。
なんだか二人と飲んでるような気分という所以です。
例えば、刑務所内の「飯がまずい」とか、「差し入れの週刊誌のグラビアに昔仲良かった子が出ると嬉しい」とか、言っちゃ悪いですが普通のおっさんレベルの会話が良い。
もちろん、雲の上の人が言ってるから面白いんですよね。
日本で成功することについての危なさも知れる
メインは、やっぱりそういう二人の等身大な対談ですが、逮捕されるまでの詳細が事細かに書かれているのを読むと
日本で成功することの危うさ
みたいなものも感じれますね。
井川さんと堀江さんは成功の過程が全然違いますが、それぞれの成功の影に生まれた気持ちや、逮捕される前にこうしておけば良かったという具体的な話は、成功者だからこそ見えた景色だと思います。
それを本でサクッと読めるのは良いですね。
ライブドア事件、大王製紙事件、東京地検特捜部、と派手な文言が並び詳細を語る中、「ホリエモンと関係する女700のリスト」が特捜部によって作られてた話とか、司法の闇が垣間見れる感じがしました。
井川さんはギャンブラー。10月からはまた博打できる
言い方が悪くなっちゃいますが
井川さん懲りてません(笑)。
冒頭から、自分が習慣された時のナンバーが「バカラ的に良い数字ではない」と始まり、刑期満了、つまりカジノにもう一度法律的に行くことができるのは10月2日以降という示唆があり、
絶対にまたやる!!!(バカラをね)
と明らかに分かります。(知らんけど)
これが個人的には一番嬉しかったです。
もうこの人はまたやるし
「最後の1円がなくなるまで、ギャンブルの勝ち負けは決まらないんだぜ」
って言っちゃってますからね。
そもそも、博打には当たらないですが堀江さんと「坊主麻雀」やって500万円ゲットしちゃってますし、55億円の借金を個人的に返済しちゃった強者。
106億円バカラでスって博打の歴史に名を残し、今度またバカラでやらかしてくれると僕は信じてますよ!
冒頭でこの本は完結しているというか、もはや宣戦布告ですよね。
カジノ待ってろと!(笑)
そうですよね。井川さん!
まとめ
バカラ好きとしては物足りなかったですが、そこは本書の意図ではありませんからね。
「二人と飲んでるような気分になれる」という点で、普通の対談本より一個抜き出て価値があると僕は思いました。
調べても出てこなかったのですが、またまた仕掛け人は堀江さんと親交の深い箕輪さんでしょうか。
冒頭は、現在noteで公開中のようですから興味がある人は是非どうぞ!
『東大から刑務所へ』堀江貴文・井川意高の「はじめに」を無料公開します!@takapon_jp
「刑務所に入ってよかったと思っている」井川意高https://t.co/k0bKygW2rH
— パンティ箕輪 (@minowanowa) 2017年9月21日
「東大から刑務所へ」はこんな人にオススメです!
- 二人の著作をあまり読んだことがない人
- 二人の刑務所での暮らしが気になる人
- 成功者が刑務所に入った時の感想を知りたい人
深い学びがあるような自己啓発本ではなく、書いた通り「愚痴ばっかりじゃん!(笑)」と言えるような等身大の部分も満載なので軽く読めますよ。
井川さんが反省してない(良い意味で)ことが分かっただけでも僕としては大収穫でした!
とにかくこのままの勢いですぐにマカオにGOして欲しいですね!
まぁ誤解がないように言っておきますが、二人とも獄中では涙を流し、辛さに耐え忍んでますよ。(詳しくは本書で!)
控え目に言っても井川さんはやっぱりバカラでは伝説だわ。
お後がよろしいようで!
大学在学中に起業したライブドアを時価総額8000億円企業にまで成長させながらも、
世間から「拝金主義者」のレッテルを貼られ逮捕された堀江貴文。大王製紙創業家の長男として生まれ、幼少時代は1200坪の屋敷で過ごし、
42歳で3代目社長に就任しながらも、カジノで106億8000万円を使い込み逮捕された井川意高。二人の元東大生が刑務所に入って初めて学んだ〝人生の表と裏〟〝世の中の清と濁〟。
東大では教えてくれない「人生を強く自由に生きる極意」を縦横無尽に語り尽くす。amazonより