マカオカジノ2日目後編。最凶のディーラーと勝負
軍資金1000万円スタートで、カジノで2億円を稼いで家を買う企画。第一回目はマカオです。一話から見たい人はこちらからどうぞ。
スウェット、シャツ、下着3枚で70000HKD(94000円)の買い物(上記画像)をした僅か十数分前。
値札も見ずに買い物できる余裕があったと思いきや
僕的カジノ史上、最凶のおばさんディーラー
にこてんぱんにやられていました。
1日目、2日目朝までに勝利していた70000HKD(94万円)をたった7ゲームで全て持ってかれる大惨事。
一部始終をお送りします。
ディーラーとは?
そもそもディーラーとはなんなのか簡単に解説しておきます。
ディーラーはカジノでゲームを進行する人のことです。
写真でいうとこの人(チップは手渡ししてはいけませんよ)▼
チップをお客さんに賭けてもらったら、サイコロ振ったり、トランプを配るなどしてゲームを進めます。
結果に応じて、チップを没収したりお客さんにつけたりする大事な役目。
やることは機械的なのでロボットや、コンピューターが代行していたりもしますがやはり人がディーラーを務めている方が人気ですね。
なんせテーブル上の支配者になりますし、どこかでロボットやコンピュータはミスすると思っている人もいるでしょうからね。
もちろんカジノ側から雇われている従業員ですから、ギャンブラーにとっては本来敵です。
しかし、いいディーラーは場を盛り上げ楽しませ、中には「ありえない奇跡(大勝ち)」を一緒に造り上げてくれる人がいます。
(中には意図的にあたりをプレゼントしてくれる人もいますがその話はまた今度)
気にしない人は気にしませんが、僕はディーラーとの相性をかなり重視します。
ギャンブルは精神のスポーツなので気持ちよくできた方がより集中できるのは当たり前ですからね。
それがあんなことになろうとは。。。
ふらっとよったバカラテーブルに悪魔はいた
ショッピングに行く前、ふらっとカジノによってみました。
相変わらずすごい人でミニマムが安い台はほとんど埋まっていました。
比較的空いているミニマム3000HKD(4万円くらい)のテーブルを散歩していると、、、
なにやら視線が、、、
誰も座っていないテーブルでディーラーのおばさんがめっちゃ見てくる(写真激似すぎ次行っても絶対に分かる)
軽く目があった瞬間から「悪魔的な目力」で釘付けにされ、さらに彼女は視線を切ろうとしません。
導かれるように着席。秒で勝負が始まりました(出会って2秒的な?)
僕のベットスタイルでは基本的に資金を20分割して勝負をします。
なので、現在手元にあったチップは70000HKDと考えると3500HKDが一回に賭ける額です。
ミニマムも3000HKDだったのでまずは3500HKDからスタートしました。
おばさんディーラー【李】さん。初っ端からかましてくる
李さんのイメージ(黒髪です)▼
勝負の様子の前にバカラの簡単なルールだけ解説しておきます。
バカラはプレイヤー、バンカー、どちらかを選んでベットします。
最高3枚までカードがそれぞれに配られ、配られたカードの合計がより「9」に近い方が勝利。
見事9に近い方を当てれればベットした金額が2倍になって戻ってくるというもの。
ゆえに、このカードに全てがかかっていてカードをめくる「絞り(スクイーズ)」と呼ばれる動作が最高に面白くカジノの王様と呼ばれています。
絞りの楽しさは実際にこれから少し書きますので、とにかくカードの合計が「9」に近い方が勝ちと覚えておいて下さい。
ここからディーラーである「李さん(仮名)」のショーが始まります。
まず1回目。
ゲームは新たにスタートなので出目表はまっさらです。
プレイヤーに3500HKDをベットします。
李さん「ノーモアベット」
テーブルは最大8人座れますが客は僕一人。
すぐにカードが配られます。
プレイヤーである僕から2枚の裏にされているトランプカードをめくります。
ここで「1」と「8」とか、「2」とか「7」とか合計数が「9」になるカードであればその時点で負けなし。
相手が「9」を出しても同点(タイ)となり、賭けた分はそのまま戻ってきます。
大した額でもないのでさらっと絞って、、、
結果は「10(10、J、Q、Kは0点)」と「2」
「2」。
ディーラーのカードに注目です。
ここで合計数「8」か「9」を出されれば「ナチュラル」となりその時点で負けが確定。
それ以外だった場合はまだチャンスがあります。
李さんがとカードをめくって
「8」と「4」で合計
「2(12だが下一桁を数える)」。
同点です。
2枚で同点の場合はまだ3枚目が引けます(出目によってカードを引けない方もある)。
それぞれにカードが配られて3枚目。
現在僕がベットしたプレイヤーもバンカーも【2】ですから、欲しいカードはたった一枚。
最強の数字【9】が作れる【7】です。
そのためにはまず【足】と呼ばれるマークが二つ見えることが条件になります。
カードを縦にしてめくります(ごめん画像過去の使い回し)
本来、ここでカードを横にして絞っていきますが今回は縦からそのままカードをめくっていきます。
ここでイメージしておきたいのが、8と7の違いです。
まずは7。
サイドに3つずつマークが並んで真ん中にマークが1つで合計7ですね。
たいして8は7よりマークが一つ増えて真ん中に2つあります。
トランプのデザイン上、サイドに2つあっても、4つマークがあってもその時点で終わりになりますから
横は3つ、真ん中に1つ。
これが7のデザインです。
絞りに戻ります。
そのままカードを引き上げてみます。
この時点でカードのマークの間隔から【4】はなさそう!
第一関門突破です。
同様にマークの位置から8も消えます。
もうこの時点で8であれば真ん中のマークが見えているはずですからね。
つまりここで考えられるカードの数は【4】【5】【6】【7】のいずれか。
【6】か【7】であればもう少しめくったら3つ目のマークが見えるはずなのでここからが絞りどころ。
じりじりと少しづつマークが見えるように縦にめくり上げていきます。
ジリジリジリジリ、、、
キタッ!!!!
これで【6】or【7】確定!!!
現在の2と合わせて【8】か【9】なのでどちらにしても強いですがあとはここのマークをつけたい!
先ほどの状態から、ジリジリと絞っていき、、、
またマークが見えるかどうかチラリズムの限界に挑みます!!
ジリジリとめくっていき、、、
最後はパサっとめくって7!!!
【2】と【7】で【9】が完成!!!!
、、、と1分30秒くらいかけてみっちりみっちり大の大人がやります。
実際にこの【9】という最強の出目を完成させ、余裕でディーラーのカードに視線を移します。
ここで【7】以外ならば僕の勝ちですが、確率的に考えて7がピンポイントで出ることはそうそうありません。
なので本来ここはパサっと作業的にカードをめくります。
めくるはず、、、
めく?
え???
李さんがカードに若干手をかけたままこっちをみている?
そして、、、おもむろに自分が(李さんが)見えるようにだけカードをめくる??
李さん、カードをめくった驚きを隠せないままに、、、
この顔である。
おいおいおいおい、なんなんだよ
カードの出目は???
ここで李さん、じっくり時間をかけていやらしーくカードをオープン。
え、え、
嘘でしょ??
【7】!!
合計【9】
同点(タイ)!!!
せっかく9を出したのに、、、ノーゲームかよ。。。
鼻唄と表情のイリュージョン
こうして1ゲーム目が終わりました。
まぁ9に対して9が出てタイになることは奇跡とは言えないです。
まぁ普通に起こり得ること。
だけど、ディーラーはあくまでも進行役なので自分だけが見るとかそういうのはまぁありえない。
まだカジノ歴は浅いですが何万ゲームという中でみたことはなかったです(運が良かっただけ?)
と思ったものの、勝つためには絶対に熱くなってはいけませんからとにかくスルー。
2回目目スタート。
また同額の(35000HKD)をプレイヤーにベットしました。
まずは僕の絞りから、、、
【1】と【3】で合計【4】。
次、李さんがバンカーをめくります。
先ほどのことがあったので身構えたのですが一瞬でささっとオープン。
合計は【1】と【8】で【9】。
敗北です。
またあの煽りをくらわずに済んだとホッとしつつ、次またプレイヤーへ(35000HKD)。
自分のカードを気合の絞りで、、、
【J】と【8】で【8】!!!
9に次いで2番目に強い出目です!
次にバンカー側の李さんがカードをオープンします。
ここで僕の中に一つの仮説が
と思っていると、意表をついて高速オープン。
バン!!
【6】と【3】で【9】!!!!
敗北!!!
あっさりと決められてしまいました。
李さんがチップをシャクっと取っていき次のゲームの準備を始めます。
これでバンカー側が三連続【9】と勢いのある展開。
これもよくあることではありますので平常心です。
これこそがギャンブラーだ!!
平常心大事!!!
〜♪
ん?
心の戦い!!
〜♪♪♪
は?
平常心、、、
へいじょう?
〜♪♪♪
ん?なんの音楽?
Hey??
李さん「Uhn-♪hu--♪huu-♪hun-♪hoa----♪」
目があうと、、、
何がぐーやねんな。。。
この鼻唄と表情のイリュージョンプレーで、一瞬にして頭が沸きました。
オールインから焦らされて、、、
ガンジーも助走つけて殴るレベルとはこのことか。。。
怒りに目覚めた僕はオールイン。
残り63000HKD(85万円)をプレイヤーにベットします。
どうやと、李の反応をみますが鼻唄に夢中。
いつの間にか調子が上がってきて
李さん「しぃしぃめいめいほぅわ〜」
的なことを(泣)。
腹たつわー!!!!
そして、ベットしたプレイヤーのカードを絞りに絞って、、、
【5】と【4】で
【9】
最大級のドヤ顔です。
(ここまで9出るのは珍しすぎ)
もう負けはなし!
っていうか、バンカー4連続9とかそうそうないぞ?
勝てるわけないやろ!!!
これには、李も負けを覚悟したのかしょぼくれた表情。
もう勝負はついたとバンカー側を見守っていると、、、
huhu-n♪huhuahanha---♪
プレイ中に、、、ここにきて、、鼻唄だと?
そして、、、
またもやカードを自分の方にめくり上げて、、、
嘘だろ?
え?
おいおい、、、、
もうどこから突っ込めば、、、
カードをゆっくりゆっく〜り李がめくります。
【9】
タ、タイ!!!?
バンカー4連続9でさらにタイ!!!?
わけわからん。。。
興奮のままフィニッシュへ
金額がどうとかではなく、李とカードの一連の挙動に心臓がばくばく。
興奮状態の自分と戦いつつ、なんとか額を落として20000HKD(38万円)をプレイヤーにベット。
もう心のどこかで次にバンカーに【9】が出てくるのをみたい自分がいたのか。
次ゲーム、李【9】!
敗北。
次ゲーム20000HKD(38万円)プレイヤーへ
当然のように、、、
李【9】
敗北、、、
そしてラスト、残りの23000HKDをベットして、、、
李【9】〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ん’’あ’’’〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
70000HKD(100万円)ストレート負けぇ!!!!
でもなんだろう、、、
気持ちい’’い’’、、、
あ’’ありがとう、、、李ぃ、、
(なぜか脳裏に壁画が浮かんだ)
2日目収支
というわけで2日目の総収支は
プラマイゼロ
で終了です。
ショッピングしても傷は癒えなかったのでラーメンと点心食べて英気を養いました。
マンゴーとタピオカの冷たいスープみたいなやつ最高にうまかった。
余談ですが(?!)2週間後くらいに再びマカオに行きますが李さんとあったら必ずリベンジしてきます。
今までにない体験だった。。。
さてバカラで家を買う、第一回目マカオ編もいよいよ後半戦へ!
3日目はマカオ博物館や、マカオでも古い歴史を持つリスボアカジノに行ってきました。
マカオのカジノ以外の魅力もお届けしますのでお楽しみに!
次回▼